2011春夏コレクション速報!(というより、個人的な興味の対象)

今月9/9から始まったNYを皮切りに、ロンドン、ミラノ、パリと、ファッショントレンドに影響を与える主要都市でのファッションウィークが開催されています。(昨日、ミラノが最終日、パリの初日でした。)

弊社でも年に2回のコレクショントレンド分析であたふたしていますが、その担当メンバーの一員であるわたくしマチルダは、分析作業を進めつつ、自分のアンテナにビビっときたブランドのルックを簡易コラージュにてまとめるという、完全に自分の為の作業を業務の合間にしていました。
もう今は、本格的に纏め作業をしなくては、という段階に入ったので、ミラノに関してはその作業が出来ておらず残念です。

なので、主にNY中心ということになりますが、ここにその個人的興味の対象となったブランドのお気に入りルックをザザっとご紹介します♪

完全に個人的なモノなので、これらがトレンドの本流に影響があるかどうかは保証出来ませんが …(最後に載せる本命を除く!)




【Marc by Marc Jacobs

70年代から見た40年代のイメージ、というようなことが某海外サイトのレビューに書かれていました。
NYコレクションがスタートしてから、正直数日間はそのパっとしなさ加減に、分析のモチベーションが下がりっぱなしでした。(やっぱり、新しいシーズンの新作を見るのは仕事とは言え、期待感というものがあるのです。)
そのモヤっとした気持ちを一掃してくれたのが、このマークbyでした。
元気いっぱいのカラーリングに楽しげな柄。
どれもが見たことのないものではないのに、何故こんな風に新鮮に見えるのでしょう。
さすが、マーク様!!っと、唸りました。




Marc Jacobs

セカンドラインを先に載せてしまいましたが、シグニチャーラインも70年代ムードに溢れていました。
リッチで遊び心のある、それでいてセクシーなリゾートウェアのムード。
色づかいがリッチ&ディープで、深みのあるレッド系が印象的でした。
こういうブワっと広がったフラッパーヘアー(ソニア・リキエルっぽい?!)にしているブランドが他にもあり、目につきました。




【Rodarte】

10AWのロマンティックで日本で言うところの森ガール風ルックがかなり話題になったロダルテ。
今シーズンも期待していました …期待しすぎだったかな?!
今みたいな時代には珍しい、クリエイションとしてのファッションを貫いているブランドだなあと感心します。
子供の頃に遊んだ、裏庭からの発想なんだそうです。
掘っ立て小屋や塀みたいな、木目調の柄が多用されています。
70年代のアメリカの郊外というワードも。
あ、またもや70年代ですね!
私は、どことなくJUNYA WATANABEっぽいムードを感じました。




【Ralph Lauren】

ガラっとムードを変え、大御所ラルフ様。
10AWは個人的に「ガッカリ」なかんじでしたが、今シーズンはステキ!すてき!と、驚喜乱舞(笑)しました。
決して自分ではこういうスタイルの着こなしはしませんが、ほんと、ため息もののステキさです。
ウェスタン、カウガールっぽいムードは、今年の春夏にD&Gもどきのアイテム&スタイリングの大流行があったので、正直、来年はどうなのかなあ?と思っていますが …。
これぞ、ラルフ・ローレン!!と、拍手喝采(←私の中で)のコレクションでした。




Anna Sui

ここまでブレないブランドって、すごい。もうアナ・スイ道をゆくのみ、ですから。(笑)
今シーズンも可愛い!!
でも、あれ …?!今回って、春夏だよね?!秋じゃ …ないよね?!という疑問が何度も沸いたコレクションでした。
ランウェイの背景のセットも、「実りの秋」みたいなかんじに見えるし、色づかいがとにかく秋っぽい。
色の傾向は、ミラノに入ってガラリと変わりましたが、NYだけを見ていた時点では、春夏らしいパステル系やブライト系が弱く、リッチ&ディープなこっくりとした色合いが目に付いていたのです。




【Proenza Schouler】

わたくし、個人的にここ数年、大注目のブランドです。
服、欲しいナ … でも、高くて手が出ないナ …
セクシーさがあって、エレガントで、洗練されてて、でも全然コンサバじゃなくて、エッジィなムードもある。
毎シーズン打ち出すムードは変化しているのに、いつもちゃんと「プロエンザらしさ」を感じるところがブレてなくてイイなと思います。
こんな服を颯爽と着こなす女性になりたかった。(←過去完了形 …もう諦めている)

NYはザっと、このあたりが私の心に響いたラインナップです。

さて、ミラノもいろいろとご紹介したいブランドの新作があるのですが、きょうのところは本命ブランドひとつのみのご紹介とさせていただきます。
分析作業を急ピッチで進めないと!!!っという、眉間に皺の寄る時期なので …。



【D&G】

こりゃもう、コレでキマリだ!!!っと思いました。
もう何年も、という気がしますが、D&Gは日本の(世界の?)ヤングファッション市場のトレンドを一手に牽引しています。
気づかずにそういう格好をしている消費者がほとんどだとは思うのですが …。
とにかく、「もうD&Gだけ見ておけばいいんじゃないですかァー?」と、若干やさぐれてしまいそうになる程です。
春夏にはカウガール旋風、秋冬にはノルディック柄旋風 …。
ほら、もうD&Gだらけ。
ブロックチェックも花柄も、見慣れた柄なのに …。
なんでこんなに可愛いんでしょうかーーー!!!!
これはもう、キマリですね。
ハイ、来年の春夏は「ガーデン・ガール」みたいな打ち出しが蔓延するに違いありません!!!(断言)



以上、マチルダの個人的な2011春夏レポートでした。

そして、弊社も関わらせていただいております、トレンドセミナーの開催が予定されています。
現実的な日本市場を踏まえた実用的なトレンド情報の提供を心掛けております。
ご興味のある方はぜひ、下記のご案内ページをご覧くださいませ。

大洋交易主催 セミナー情報
http://www.next-eye.net/seminar.html