創意工夫

こんにちは。2度目のブログ当番がまわってきたマチルダです。


9月10日スタートのNYファッションウィークを皮切りに、ロンドン、ミラノ、パリと続いて開催された2010年春夏コレクションが10月8日に終了しました。


私はコレクションのトレンド分析を担当しているため、年に2度のコレクションは楽しみでもあり、その内容を的確に皆さんに伝えるべく、激務に追われるハードな時期でもあります。いま、私の頭の中には、2010年春夏のコレクショントレンド情報がぎっしりと詰め込まれています!!


トレンドはさておき、今回のコレクション会期中、そして最近つくづく思ったのは、ファッションは自分自身が楽しむところが出発点というか、創意工夫してこそ楽しいものだと。ルールなんかいらないと。


今年の春夏以降、よく店頭で見かけたアイテムのひとつが、トップスとスカートが一体化している「コーディネートワンピース」。上下の組み合わせを気にしなくても、着てしまえば単品をコーディネートしているように見えるアレです。


私としては、コーディネートが予め決められているなんてつまらないし、上下バラバラに着回しできない分、ポイント低いなと思ったものですが、どうやらヒットアイテムなようで、春夏はとにかくどの店でも見かけたし、秋物にも素材感を変えて登場していました。


反感を買うことを承知で言いますが、上下のコーディネートすら自分で考えないなんて、どんどんファッション感覚が鈍るだけじゃないでしょうか。なんだか心配です。

海外ファストファッションブランドのショップに行くたびに、同じ型の服がドドドーーーっと並んでいて、何か欲しい物があれば買おうという気持ちで出かけて行っても、いつもその「ドドドー」っという光景の前に意気消沈。
着る人の着こなし次第とは言えども、いったい世界中にこの服を着ている人がどれだけいっぱいいるかと思うと。。。。


それに、海外ファストファッションブランドのショップでいつも思うのは、「1シーズンで使い捨ての服」という開き直りが、売る側にも買う側にも感じてしまう点。


仕事柄、トレンドは気にかけるし、時にはトレンドのアイテムが欲しいと買うこともあるけれど、はじめから「1シーズンで使い捨ての服」という開き直りは、どうにも悲しい。


最近私が気になるブランドが2つあり、どちらも日本のブランドで、毎シーズン、オリジナルのプリントが楽しい。リアルクローズだけど、ちょっとエキセントリック。独自の世界観があるブランドです。


実は、まだどちらのブランドの服も1着も持っていません。
欲しいと思ってショップに行ってみたのですが、昨今の服の低価格化にだいぶ感覚が慣らされてしまい、価格を見て「う、高い。」と後ずさり。


ブランドのオリジナリティや流通数が少ない服に希少価値を認めているのに、それ故の(?)それなりの価格には、そう簡単には手が出せない自分がいます。


話が戻りますが、最近「創意工夫してこそ楽しいファッション」を再認識させてもらったきっかけの人物がいます。


名前は「Tavi(タヴィ)」という13歳のアメリカ人の女の子。
ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、彼女は13歳にして、世界的にも有名なファッションブロガーです。


ニューヨークコレクションでは最前列に招待されていたり、有名人やセレブに混じって、インタビューも受けていたり。


彼女のブログ「Style Rookie」は一見の価値あり!です。
ハイファッションに憧れるファッション命な13歳の女の子。
背も小さいのに、服を折り紙のように自在に扱い、マーク・ジェイコブスもビックリなスーパーコーディネート。
時々アップロードされる彼女のセルフ撮影ファッションフォトは必見。
ファッション以外にも、映画やアート、自作のコラージュやスクラップブック、イラストなどなど、その多才ぶりったら。
こんな13歳がいるなんて、目からウロコです。


ファッションへの情熱は、彼女には到底かないませんが、彼女の着こなしを見ていると、私ももっとファッションを楽しみたいなと思わせられます。


個人的にはいっぱいTaviちゃんの着こなし画像を収集して「ムフフ」と喜んでいるのですが、勝手に画像を貼るのは本当はいけない。。。と思いつつ、皆さんにもTavi ちゃんを見せたい。。。


ので、小さく1枚だけ。
               



ぜひ、彼女のブログをのぞいて見てください。
Taviちゃんのブログ「Style Rookie」
http://tavi-thenewgirlintown.blogspot.com/
(あるいは、googleの画像検索で「tavi williams」と検索!)